移住者が知っておきたい「夏の沖縄の必需品」ナンバーワンと言えば?
そう、「クーラー (エアコン) 」です!
文字通り刺すような熱光線が連日降り注ぐ南国沖縄では、いったいどんな風にクーラーが使われているのか?
今回は、東京から家族で久米島(沖縄の離島)に移住して5年目の筆者が「沖縄の離島、久米島の冷房事情」をご紹介します。
ちなみに、沖縄では「エアコン」よりも圧倒的に「クーラー」と呼ばれていますよ♪(暖房機能は使わない人が多いため。)
南国沖縄の離島、久米島の一般家庭では、だいたい5月下旬~6月上旬頃からクーラーを使い始める人が多いです。
なぜならば、その時期が「梅雨」に当たるからです。
真夏はもちろんですが、亜熱帯の沖縄では梅雨の高温多湿の不快感が実は一番苦しいという人も多いです。
梅雨の時期から、長い夏が続き、だいたい10月頃までクーラーを付けている人が多い印象です。
暑がりな筆者は12月でも半袖・短パンで過ごしますので、とにかくクーラーを付けたくなる暑い夏の時期が長く続きます。
ホテルや飲食店やバスでは、真冬以外はガンガンにクーラーを付けている場合も多いです。
ちなみに、伝統的な作りの古民家は風通しが良い=隙間が多い作りなので、クーラーの効きがイマイチなので、古民家に住む場合は要注意です。
また、島内でも日当たり・風の具合が集落によって全然違います。標高の高い集落と海岸沿いの集落では、本当に気温が2~3度くらい違うので、住む場所によってもクーラーがどれくらい必要かはかなり変わって来ると言えます。
ここ数年、久米島のクーラー事情は大きく変わりつつあります。
実は、島で生まれ育った人の中で「昔より暑くなった」と感じる人が増えているんです!
実際に私の友人で、島で生まれ育った50代の友人も「ずっと扇風機があれば十分だったけど、ここ数年はクーラーを付けないと苦しくなってしまった。」と言っています。
他の60代の友人は「明らかに私の子どもの頃より気温が上がっている。」と言います。
地球全体の温暖化に加えて、島の中でもアスファルトの舗装道路が増えたりしたことも原因かもしれません。
筆者の娘が通っている中学校では、ホームルームをする教室にはクーラーはありません。
だから、ほとんどの科目で多目的教室などのクーラーがある教室に移動して授業を行っています。
家の中にずっと居て熱射病で運ばれる高齢者も毎年必ず居るくらいなので、久米島の暮らしにクーラーは年々欠かせないものとなってきています。
長い長い沖縄の夏で連日クーラーを動かしていて、もし壊れてしまったら?
そんな場合は、幾つか選択肢があります。
まず最大の選択肢は島で唯一の電器屋さん「ベスト電器」。
こちらが最大手で引き受けてくれるのですが、7~8月の夏真っ盛りのシーズンは島内の各地でクーラーの故障の連続!公的機関やホテル・飲食店から連日引っ張りだこなので、「来週まで予約がいっぱい」ですぐに来てもらえないこともしばしば。
そんなときは、島内に幾つかある個人経営の修理業者さんがおすすめ。
中には、夏の間だけ副業でクーラーの取り付けを請け負っている方もいるんです!
クーラーが欠かせない久米島の夏ですが、そんな蒸し暑い最中によくやって来るもの。
それが沖縄名物の「台風」です。
9月や10月に多いと言われていますが、実際はいつでも可能性があると思ったほうがいいです。
台風が来ると、かなり高い確率で「停電」が起こります。
窓どころか雨戸も閉め切った家の中で、クーラーも付けられずに過ごすことになるので、覚悟が必要です。
久米島では、自家発電設備を持つ「具志川改善センター」と「久米島町役場 仲里庁舎」が避難所になるので、体調が優れない方や幼い子ども・お年寄りのいるご家庭は積極的に利用することをおすすめします。
筆者も、移住前の下見のときに台風に遭遇してしまい、人生で初めて避難所を経験しました。
クーラーがばっちり効いていて、おかげさまで快適に過ごせましたよ。
南国沖縄の離島、久米島のクーラー事情でした。