妙高市での生活環境を語る前に、まずは妙高市がどのようなエリアに分かれているかを紹介します。
妙高市は2005年に行われた合併により誕生した市であり、旧新井市、旧妙高村、旧妙高高原町の3つのエリアに分けることができます。
降雪量や生活環境は市内によっても大きく異なるので、妙高市に移住するといっても、どの地域に移住するかによって、準備しなければいけない道具なども大きく変わってきます。
妙高市への移住を検討されている方にとって、一番の心配事は雪害への対策ではないでしょうか。
先程も紹介しましたが、市内でも地域によって降雪量の多いエリアと少ないエリアがあります。
簡単に言えば、南へ行けば行くほど降雪量が多くなります。
3つのエリアで示すと、旧妙高村・旧妙高高原町は降雪量が市内でも格段に多いです。
この2エリアでは、一晩で雪が膝上まで積もってしまうこともあるので、雪に対する対策はしっかりと練らなければいけません。
また、比較的降雪量が少ない旧新井市でも、山間部では降雪量が多くなります。
雪国に生活する上で欠かせないのが、スコップと手押し式のスノーダンプです。
ちょっとした雪かきをするのであればスコップさえあればいいのですが、広範囲に渡り、大量に除雪しなければいけない雪国ではスノーダンプも用意すれば安心です。
また、除雪作業をする際には必ず二人一組で作業をするように心がけましょう。
妙高市で住まいを選ぶ場合は、雪に対して慣れていないのであれば、できるだけ集合住宅を選ぶようにするといいでしょう。
一軒家の場合だと、大雪になってしまった場合、屋根の形状にもよりますが、屋根に登って積もった雪を軒下に落とす「雪下ろし」の作業が必須になります。
この作業は見かけ以上に危険な作業であり、慣れている場合でもときどき落下事故を起こしてしまう場合もあるのです。
それ以外には、新しい住まいが幹線道路に接しているかどうかも重要なポイント。
雪が降ると道路に除雪車が入り、除雪をしてくれますが、流石に狭い路地までは除雪してくれません。通勤や通学のために朝早くから自力で除雪をするのには大変な労力がかかります。
そのような手間を省くためにも、新しい住まいはできるだけ除雪される幹線道路沿いにあるものを選ぶべきです。
妙高市内には第三セクターによる鉄道が通っていますが、1時間に1本~2本というダイヤなので、電車を利用しての移動にはかなり制限がかかります。
ちなみに、北陸新幹線が停車する上越妙高駅は、旧新井市エリアにある北新井駅から一駅の距離です。観光で電車を利用する分には問題ありませんが、通勤で電車を利用する場合、不便に感じてしまうことも多いでしょう。
また、市内にはバス路線が複数ありますが、終バスが特に早いためあてにすることはできません。
妙高市へ移住するのであれば、自家用車を用意するのが理想的です。自動車を新たに購入するのであれば、必ず4WDの車を選ぶようにしましょう。
雪が降ったときに4WD以外の車に乗っているとスリップしてしまい、立ち往生することがあります。
妙高市で営業しているスーパーでの例を挙げると、大根1本97円、レタス一玉98円、にんじん100g 15円、アメリカ産牛肉薄切り100g 110円、国内産豚肉切り落とし100g 98円、若鶏のもも肉100g 68円と、良心的な価格で様々な食材を購入することができます。
食料品をメインに取り扱うスーパーは、旧新井市エリアに集中しています。
旧妙高村・妙高高原町エリアにもそれぞれ1店舗ずつスーパーはありますが、生活用品を完全に揃えるのであれば、旧新井市エリアの方が便利です。
妙高市は雪国として知られていますが、その雪を使った名産品があることをご存知でしたか?
旧新井市に本社を構える有限会社かんずりでは、唐辛子を材料とした調味料・「かんずり」を製造・販売しています。
製造過程の中でも特徴的なのが、塩漬けにした唐辛子を雪の上に並べること。唐辛子を雪にさらすことにより、唐辛子のアクを取り、辛味をまろやかにすることができます。
かんずりはお鍋のアクセントに使われるほか、焼き鳥などの肉料理との相性も抜群です。