田舎に引っ越すと、都会に比べて近所付き合いが密になっていきます。
都会では、「隣に住んでいる人の顔や名前はよく知らない」「アパートですれ違えばあいさつする程度の関係」ということもよくありますが、田舎ではそうはいきません。
田舎では地域ごとの人間関係がすでに形成されているので、引っ越してきた方はうまくなじめず、人間関係を苦に田舎暮らしを断念してしまうことも多いのです。
しかし、せっかくの田舎暮らしを人間関係で諦めてしまっては非常に勿体ないですよね!
田舎は近所との関係が濃密なだけに、トラブルや面倒なことに巻き込まれるケースがあります。
そこで、ここでは田舎ならではの近所付き合いを成功させるコツについてご紹介します。
田舎暮らしを検討中の方や、近所付き合いにお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。
それでは早速、近所付き合いを成功させるためのコツについてご紹介します。
基本的なものから少し意外なものまで様々ですので、しっかり見ていきましょう!
これは田舎に限ったことではないのですが、引っ越しの際のあいさつは基本中の基本と言えるでしょう。
今後、スムーズにお付き合いするためには、ご近所さんへの第一印象が重要になります。
必ず、引っ越してすぐにあいさつに行きましょう。
ちなみに、あいさつ時によく聞かれるのは次の通りです。
都会に住んでいた方は、「個人情報を話すことに抵抗がある…」というイメージがあるかと思いますが、田舎に住んでいて、なおかつご年配の方は「そんなこと関係ない!」といった感じでしょう。
腹を割って話すことで、初めてご近所さんとしてもお付き合いがスタートすると言えるかもしれませんね。
引っ越し時のあいさつで用意する品物ですが、あまり高価な品物を選ばないように注意しましょう。
「高いものをもらったからお礼をしなくては…」と気を使わせてしまう場合もありますし、「さすが都会から来た人は…」という壁をつくってしまう場合もあります。
手土産の相場は、一世帯当たり500円から1,000円程度のものがおすすめです。
クッキーの詰め合わせなど、お菓子などが喜ばれるでしょう。また、遠方から引っ越してきた方は、引っ越し前の土地のお菓子などもおすすめです。
都会に住んでいた方はあまりピンと来ないかもしれませんが、田舎には住所には書かない場所が存在することがあります。
〇〇地区や〇〇集落などがその代表と言えます。
さらに、その地区名に番地がつくこともあります。
これは、住民票や郵便配達の住所には書かれていないので注意が必要です。
これを使うタイミングは意外にも多く、地元の公式書類にも地区名を記入する欄があるほどです。
また、ごみ袋などに地区名を記入する場合もあります。
同じ市町村の中に住んでいる方に、どこに住んでいるのか聞かれたら、地区名や集落名を答えられるようにしておくと良いでしょう。
また、屋号で呼び合う場合もあるので注意しましょう。
屋号とは、各家々の称号のようなものです。
苗字と異なる呼び名がある場合は、屋号かどうか尋ねてみると良いですね。
田舎に住んでいるとよく起こるのがおすそ分けです。
田舎暮らしでは、「おかずを作りすぎたから…」「野菜がとれたから…」「自家製の漬物ができたから…」など、ご近所からのおすそ分け攻撃にあうことも多いです。
すべてのおすそ分けにお返しをするのは大変ですから、2~3回に1回はお返しをすると、近所付き合いがスムーズにいくでしょう。
なにも高価なものでなくても良いのです。肉じゃがや山菜のおひたし、切り干し大根などの惣菜がおすすめです。
この時に、「先日のお返しです」と言わず、「よかったら味見してくださいね」と言うと印象が良くなるでしょう。
今は田舎でも、大型のショッピングセンターなどができているので、そちらを活用することが多いと思います。
しかし、たまには近所にある昔ながらの商店などに行ってみることがおすすめです。
こういった地元に残る商店は、地域住民の情報交換場所になっていることが多いのです。
そのため、たくさんの地域情報を一気に収集することができます。
また、何か困っているときに必要なものや場所、助けてくれる人を紹介してくれるなど、ここで築くネットワークがいざというときに役立つことがあります。
さらに、地域の集まりやイベントなどに誘ってくれることも多いので、ぜひ積極的に活用してみましょう。
田舎の人間関係にお悩みの人の多くは、次のようなケースで躓くことが多いです。
田舎では、家族のような近所付き合いという感覚があるので、家族のプライバシーに及ぶことまで踏み込まれたり、近所の人に話のネタや噂話をされたりすることも多いです。
外部から来た人が何かをすれば、すぐに噂になって話が広がるケースもあるでしょう。
大事なのは、これらを笑って受け止めて気丈にふるまうことです。
ほとんどの場合は、悪意があってのことではありません。
「田舎ではよくあること」とおおらかに受け止めることが大切です。
周りの人は、仲間はずれにしようとしているわけではないのです。
ただ物珍しいだけと受け止め、あまり気にしないようにしましょう。
いかがでしたか?
近所付き合いを成功させるためのコツは理解できましたか?
田舎ならではの近所付き合いは、都会のイメージとは大きく異なる場合があります。
その地域やすでにあるコミュニティーには、規定にはなく明言されていない暗黙の了解がある可能性があります。
ぜひ、ご紹介したコツを実践して人間関係を円滑にしていってくださいね。
田舎に住もうとしている方や、田舎の人間関係にお悩みの方は、これらを実践するだけで近所付き合いが上手くいく可能性があります。
まずは、自分の考え方や意識を見直すことが大切です!