昨年、衝撃的なニュースが船橋を駆け巡りました。
それは、「買って住みたい街ランキング第1位!」というもの。
マツコ・デラックスさんが某番組で「船橋っていうのがリアルね」とコメントされたのが昨日のことのように思い出されます。
では実際のところ、船橋は住みやすい街なのでしょうか?
船橋に住んで3年目のライターが、検証したいと思います!
船橋市は、政令指定都市を除いた「中核都市」において、全国1位である人口約63万人を誇る一大都市。
都心や羽田空港、成田空港、どこでもおおよそ1時間半もあればついてしまうアクセスの良さも魅力です。
一方で道路事情は非常に悪く、常に渋滞しているといっても過言ではありません。
船橋周辺は戦時中空襲を受けなかった影響から、今でも農道をそのまま市道や県道として利用していることが多く、片道一車線の道がほとんど。
人口の増加に道路が対応しきれておらず、渋滞問題は深刻です。
市議会でも渋滞問題はよく取り上げているのですが、先祖代々の土地を手放さない家が多いようで、次の世代にならないと道路拡張工事は難しい、という噂も出ているほどです。
「買って住みたい街」ということで、子育て世代も多く移住している船橋。
そこで気になるのが子育てに対する支援です。
平成29年現在、船場市では出産祝い金こそないものの、子供の医療費については医療費助成制度が採用されており、0歳から中学3年まで、入院は1日300円、通院は1回300円、調剤は無料となっています。
0歳児と1歳児を育てている親目線でいうと、子供は小さいうち何かと病気をするので、こういった助成制度があることはとてもありがたいです。
一方、未だに深刻となっているのが「待機児童問題」。
平成26年度、待機児童数がワースト2位となってしまった船橋市。
そこから市は緊急アクションとして保育園の誘致を積極的に開始し、認可保育園をはじめとして、新しい保育施設が次々と整備されています。
平成29年4月現在、待機児童数は81人と、平成26年度の625人に比べ大幅に減少しているものの、未だ待機児童数0には至っていません。
今後さらに人口が増加するに伴い、待機児童問題の解消にはまだまだ時間がかかりそうです。
船橋を有名にした「ふなっしー」とともに、船橋のランドマークとなっているのが「アンデルセン公園」。
実はこのアンデルセン公園、船橋駅からはかなり遠く、また電車でも最寄り駅からさらにバスを乗らなくてはいけない場所に位置しています。
有名になって以降、来場者が増えたために近隣の渋滞はさらに激しくなっており、近隣住民から苦情が出ているほどとなっています。
他にもららぽーと東京ベイやIKEAなどがありますが、このエリアも船橋駅から徒歩で行くと20分以上かかる上、周辺は「ららぽーと渋滞」と呼ばれる渋滞が激しいエリア。
船橋にはいいところがたくさんあるのですが、渋滞がひどすぎて、なかなか行きにくい、という現状があります…。
船橋では平成29年度現在、「親・子世代近居同居支援事業」を行っています。
この制度は、親世帯と子世帯が同居、または同じ小学校の学区内か直線で1.2km以内に居住した場合、必要な費用を助成してくれるというもの。
建築・購入する場合は登記費用を助成(上限20万円)、賃貸の場合は仲介手数料の助成(上限10万円)となります。
船橋市は人口の増加が進んでいる都市のため、移住について特別な支援などがないのが現状です。
一方で、人口増加に伴い、子育てや介護などのサービス充実に力を入れており、同居・近居支援もその一環と考えられます。
人口が増え続けている現状に対し、船橋市は様々な対策を打ち出しています。
例えば待機児童解消のため、平成29年4月には新たに認可保育園が11園開園するなど、近隣の都市に比べ、解消のために日々頑張ってくれているという印象を受けます。
私自身、住んでみて「船橋市は問題解消のために頑張ってくれている」という印象を持っています。
船橋は都心へのアクセスが良好、ららぽーとなど都市部としての顔を見せつつ、アンデルセン公園など自然豊かな面を併せ持っているのも魅力です。
皆さんもぜひ候補地の一つとして、船橋を検討されてはいかがでしょうか?