転職や転勤・新社会人デビューなど、あらゆる場面で必要となるのが「引っ越し」です。
初めての引っ越しの場合には荷造りも大変ですが、それ以上に注意しなければならないのが引っ越しにかかる『費用』についてです。
引っ越しにかかる費用について全く知らない状態では、損をしてしまう可能性があるので注意が必要です。
引っ越し業者が忙しいと言われている3月・4月・7月・10月・12月にはほかの時期と比較すると費用が高額になることもあるため、引っ越しをする前に費用について十分に知識を付け、少しでもお得に引っ越しを完了することができると嬉しですよね。
ここでは、今後引っ越しが必要になる可能性がある方のために、引っ越しの初期費用に関する知識をお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
引っ越しをするときには、引っ越し業者に依頼する分の費用だけでなく、新居と契約する際の費用が発生します。
そのため、引っ越し料金と引っ越し先への家賃さえ支払えれば引っ越しすることができる!というわけではないのです。
物件探しをした経験がある方もそうでない方も一度は耳にしたことがあるのが、「敷金」と「礼金」ではないでしょうか。
名称は知っていても意外とどのようなことにかかるお金なのかをしっかりと理解できていない方が多いようです。
今後部屋を借り、その部屋を退去するときに借りた際の状態に回復(生活でできてしまった傷などを直す)ために必要となる費用として、入居前にお支払いするのが敷金です。
準備金のようなお金のため、基本的には修繕する傷などがある場合に原状回復するためにかかる費用が差し引かれたお金が戻ってくるという仕組みになっています。
家賃1カ月分が目安とされていますが、その物件によって費用が異なります。
礼金とはその名の通り借りる部屋の大家さんに対して、お礼をするお金としてお支払いするものです。
賃貸のお部屋が今のように沢山なかった時代に大家さんに感謝する気持ちを込めて支払われていた文化の名残と言われています。
礼金も敷金と同様に家賃1ヶ月分が目安となりますが、敷金とは異なり退去する際に返金されることはありません。
最近では賃貸物件が増えたことから礼金が指定されていない物件もあるので、物件探しの際には一度不動産会社に『礼金無し物件はないか』問い合わせてみると良いでしょう。
そして礼金が無いことによるデメリットはないかを確認するようにしましょう。
近年では不動産会社に直接相談するのではなく、インターネットやアプリを使用して物件探しを行う方も多くなりました。
敷金・礼金ナシのお部屋、いわゆる「ゼロゼロ物件」も増えていますが、地域によって家賃相場が異なるだけでなく、敷金や礼金のほかに不明な意味合いのお金が発生するケースもあるため、不明な点は必ず不動産会社に確認するようにしましょう。
引っ越し料金、オプションサービス(荷物の一時預かりや荷造り&荷解き・洗濯機やエアコンの取り外しや付けなど)、不用品があれば処分費用、梱包に必要な資材代・作業員への謝礼金などが考えられます。
基本的に引っ越し料金は引っ越す時期だけでなく、荷物の量や引っ越し先までの距離などによって変動します。
また、同じ条件だとしても依頼する引っ越し業者によっても料金が異なります。
単身での引っ越しなのか、それとも家族や夫婦揃っての引っ越しなのかによっても見積もりを依頼する方法が異なることもあります。
1社だけに相談して決めるのではなく、できれば複数の候補の中から最適な業者を選び、余裕を持って依頼することが望ましいでしょう。
万が一敷金で賄うことができない修繕代が発生した場合には、大家さんからの請求に応じた金額をお支払いすることになります。
その他にもハウスクリーニングや解約までの家賃を支払う必要がでてくるケースもあります。
特に今までは実家で生活していて、部屋の汚れや傷などを気にせず過ごしていたという方は、賃貸物件になると退去時の修繕費用が掛かることを考慮して生活するようにしましょう。
先ほどご紹介した敷金や礼金以外に、賃貸契約時に必要な費用として「仲介手数料」「前家賃(家賃+管理費や共益費等)」「火災保険料」などがあります。
また、鍵の交換料金が必要になることや保証会社への費用なども発生する可能性があります。
入居が無事完了しても、必要に応じてご近所への挨拶用の手土産や、家具家電や住所変更手続きの手数料などがかかります。
引っ越しをする業者選び、物件探しをする不動産会社選びをどうするかによっても必要となる金額は異なりますが、その他にかかる費用のことも念頭に入れて引っ越しを検討する必要があります。
選んだ物件や引っ越す距離などによっても費用は異なりますが、初期費用としてだいたい家賃の4~6か月分が必要になると考えておきましょう。
思っていたより高額な費用となるかも知れませんので、安易に新居や引っ越し業者を決定せず、じっくりと検討してから実行しましょう。
いざ引っ越しをしようと思っていても、何のために必要なお金なのかを把握することができていなければ、思っていたよりも費用が高くなったと感じてしまうことや損をした気分になってしまうこともあります。
引っ越し業者には種類があり、費用設定も異なるため、見積もりを何社か比べ、敷金や礼金などの引っ越しが完了するまでにかかる費用をしっかりと準備することができるかどうか、事前にしっかりと確認をしておきましょう。
また、物件に関して不明な点があれば遠慮せず不動産会社に相談するようにしましょう。
引っ越し業者や不動産会社の繁忙期を避けて引っ越しをするのが費用を抑える基本となりますが、引っ越しの予定ができたら早い段階から業者に相談するなど、安心して引っ越しができるように工夫しましょう!