みなさんは引っ越し先が決まった時なにが気になりますか?
駅や商業施設までの距離、終電の時間など考えれば考えるほど気になるところは出てくると思います。
その中でも今回ご紹介したいのは引っ越し先の治安について調べる方法です。
小さなお子さんがいる、女性の1人暮らしなどの場合だと特に治安のことは知っておいた方がいいのですが、意外と引っ越し前に調べたという人は少ないのが現状です。
引っ越した後に後悔しないように、事前に確認しておきましょう。
引っ越し前に治安について調べる方法はいくつかあります。
1つの方法に頼らず、幾つかの方法で調べるとより安心できます。自分にできる調べ方の参考にしてみてください。
自分の担当している地域のことはある程度把握している筈です。
引っ越し時の自分の状況(1人暮らしか、帰宅時間は何時頃かなど)や不安な点などを不動産に伝えて確認を取ってください。
最近あったトラブルや苦情など、自力ではなかなか調べきれないものは不動産に聞くのが1番です。
「夜も明るくて賑やかですよ」と言われた場合、遅くまで開いている飲み屋や風俗店が多いのかもしれません。
酔っ払いに絡まれる可能性もあるため注意しましょう。
もちろん不動産が把握していなかった小さなトラブルが起きていたということもあるので直接話を聞いただけで安心するよりも、話を聞いたうえで他の方法でも調べてみることが大切です。
もし近所に知人がいる場合はその人からも必ず詳しく話を聞きましょう。
内見は昼から夕方までの時間に訪れることが多いです。
帰りが遅くなった時や急に用事ができてコンビニまで行く時のことを考えて、夜の街の環境も直接見に行くことをおすすめします。
飲み屋や風俗店が多いと昼は静かで落ち着いた雰囲気に思えますが夜になると急に治安が悪くなりますので、実際の帰宅予定時間に駅や職場から自宅への道のりを歩くといいでしょう。
街灯が少ない、人気のない暗い道が続くのであれば女性やお子さんの1人歩きには少し向いていませんね。
タバコの吸い殻が落ちていたり、夜にも関わらずゴミ捨て場にゴミが散乱していたり、注意書きの看板が異常に多かったりした場合は治安が悪い可能性があります。
共有部分の周りは念入りにチェックしてみてください。
みなさんはアメリカの犯罪学者ジェームズ・ウィルソンとジョージ・ケリングが唱えた「割れ窓理論」はご存知でしょうか?建物の窓が1つ壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴となり、それを見た人が「この場所なら防犯に無関心だから犯罪を起こしても大丈夫なのではないか」と考えやがて全ての窓が割られるようになるという意味です。
周囲の環境はあなたを巻き込む恐れがあります。
アパートに住む方は両隣、上下の部屋の人のことも知っておいた方がいいですね。
服装や年齢からもなんとなく人隣りが分かります。
また、今は無くても将来風俗店が出店する心配もあります。
そんな時は引っ越し先の地域の風営法を調べてください。
条例は地域によって違うので、必ず自分の地域で調べることが重要です。
基本的に公共施設の近くに風俗店は出店されないので、風営法と地域環境を照らし合わせてみるといいでしょう。
仕事や家事の空き時間に市町村区ごとに口コミが出てくるサイトや、警察庁が公開している犯罪情報マップというサイトを見るのもおすすめです。
口コミサイトの掲示板では質問してみるのもいいかもしれません。
もちろん全てを信じるのではなく、参考にする程度がいいでしょう。]
評価が高いといって安心するのではなく、内容を把握したうえで自分が安心できる環境なのかよく考えてください。
もしその中で不安な点があった時は不動産に確認してください。
犯罪情報マップは町丁目単位、犯罪別に調べることもできるのでとても見やすくて便利です。
また犯罪だけではなく交通事故発生マップもあります。
小さなお子さんや高齢者の方が家族にいる場合、交通事故の件数も気になりますよね。
こちらのサイトも町丁目単位で調べることができます。
他にも交通事故を減らすための取り組みである『ゾーン30』が導入されているのかも確認するといいでしょう。
『ゾーン30』とは決められた地域の中で車の制限速度を時速30kmと定める他に原則マークを増やし、道路を広くするなどの安全性を高めるための制度です。
『ゾーン30』が導入されている地域は比較的交通事故が少なく、安心して暮らせます。
張り紙がたくさん貼ってあり汚れているトイレのコンビニと、張り紙が少なく利用者が綺麗に使った形跡のあるトイレのコンビニの近くではどちらに住みたいですか?
また繁華街に近づく程トイレの貸し出しをしていないコンビニもあります。
このように、周辺の治安は店内の状況からもある程度把握することができます。
1度引っ越し先の近所で買い物をしてみることがおすすめです。
スーパーに買い物に来ている方の雰囲気や、本屋やビデオ屋の商品のラインナップ、最寄り駅のゴミ箱など、様々なところからその街の色が見えるでしょう。
いかがでしたか?
今回は引っ越し先の治安の調べ方をご紹介しましたが、実際に住んでみないと分からないことももちろんあると思います。
しかし、1つでも不安要素を消すために事前に調べておくことは決して無駄な行動ではありません。
そして、細かく調べて住んでみた結果本当に治安がよく暮らしやすい街だったとしても、完全に油断してはいけません。
夜道を歩く時はイヤホンで音楽を大音量で聞かない、歩きスマホをしないなど基本的な防犯もしっかりと続けていきましょう。
いつトラブルに巻き込まれるかは誰にも分かりません。
大切なのは自己防衛の力です。
また逆にこちら側が加害者になってしまう可能性もあります。
自転車の無灯運転はしない、ゴミはちゃんとゴミ箱に入れる、歩きタバコをしないなど、生活のマナーを守りながら新しい街でも充実した生活を送ってください。